〜AIM-9〜


スケールは1m

世界最高の対空ミサイルAIM-9サイドワインダーシリーズは1958年、最初の実用型のGAR-8サイドワインダーを装備した台湾空軍のF-86Fが中国空軍MiG-17を撃墜したのが初戦果で、なんと1日で14機も撃墜しサイドワインダーの名を世界中に広めました。
現在主流のAIM-9L,AIM-9Mまでの間、アメリカはもちろん、欧州や日本でライセンス生産され実に20万発以上生産されており世界でもっとも優秀で成功したミサイルと言えます。陸上発射型チャパラルや艦艇発射型RAMなど多数の派生型も存在し、ソ連製AA-2アトールや中国製PL-2といった違法コピーすら生産されました。

現在主流の第三世代サイドワインダーであるAIM-9L/Mは従来のAIM-9が敵機後方からでしかロックオンできなかった弱点を克服し全周囲でロックオンすることが可能になりました。また噴煙のすくないロケットモーターが装備されています。

上の図をみて分かるとおりサイドワインダーは操縦翼やロケット部、弾頭等各モジュールが別々に作られており、どれか一つを取り替えるだけで容易に改良することが可能で、この効率よさがサイドワインダーの発展につながりました。

また、最新型のAIM-9Xサイドワインダー2000(仮称)計画は遅延こそあれ既に空軍海軍あわせおよそ1万発の調達が決定しており、実戦配備が開始しています。JHMCSと連動し運用することでオフボアサイト90度の攻撃視野を持ち、真横の敵機をロックオンし撃墜することが可能です。推力変更エンジンと、ミサイルの目に当たる優れたシーカーヘッドを持ったことにより性能がけた違いにアップしました。今後もサイドワインダーが全世界の主流でありつづけることには変わりないでしょう。

当然ながらF-15E以外でもアメリカ製戦闘機全戦闘機で運用できます。

名称 AIM-9L/M SIDEWINDER
用途 短距離空対空戦闘
重量 195ポンド(85.5キログラム)
全長 9フィート5インチ(2.87メートル)
直径 5インチ(13センチメートル)
操縦翼幅 2フィート3/4インチ(63センチメートル)
弾頭 環状破片威力弾頭
エンジン MK36固形燃料ロケット
誘導方式 IR赤外線ホーミング
最大射程距離 10Km以下
単価 84000ドル(966万円)







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